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少年サンデー2007年12号分の記事です。


『第116話「夢の中より夢のよう」』


○序文
ただ一人の事を、ずっと想い続けていた。

彼には既に二度、想いを伝えている。
一度目はストレートに突き進んで、はぐらかされた。
「放っておけない人がいる」と言って、彼は去った。

二度目はバレンタインデー。
一度は「友達でいよう」と諦めてしまったが、
後押しもあって想いを伝えることができた。
想いを伝えること「だけ」はできた。

この頃から、臆病になっていった。
一度彼を目の前から失ってから、再度彼を失う事に恐怖を覚えた。
二度と彼を失わないために友人でいようと考え、
二度と彼を失わないために想いを伝えても答えが聞けず、
二度と彼を失わないために「先延ばし作戦」を選んだ。

それでも友人としてならば彼との関係を続ける事ができたし、
プリクラで彼との繋がりを確認して、安心できた。
また、せめてものとして、ホワイトデーには心のこもった「物」を望んだ。
それだけで満足、そう自分に言い聞かせていたから。


しかし、彼の優しさに触れ、あの頃の感情を思い出した。
純粋に、ストレートに彼を想う気持ちを。

彼と笑いあえる日がまた来るなんて思わなかった。
でも今なら、欲しかったものがはっきりと見えてくる。


彼が私にくれたものは、
彼と一緒にいられる時間。
彼と一緒に歩める時間。


○第1章終了?西沢さんの話
気の迷いが生じましたがここからいつもの記事です。

という事で、見開き2ページ付き西沢さん仮エンドキタァァァ!!
ホワイトデー絡むならそろそろあるかもしれないとは思っていたものの、
それでもこの強襲には驚いた。
やってくれたな健二郎!といった感じです。
ヒナギクに対して扱いが弱過ぎたため、
ピックアップされるであろうホワイトデー前で心配していたのですよ。
しかしこういった落とし所を用意してきたので・・・見てる側が救われた気分です。

◇◇◇

私の西沢さんに対する考えは、空寒い序文の通り。
設定内であればハヤテが前の学校いた頃から、劇中では4巻の頃から続いた
西沢さんのロングランな戦いにひとまずの決着が付いたって所ですね。

・ハヤテと出会って自然に恋心が芽生える
・お弁当やプリクラなど露骨に頑張る
・冬休みを境にハヤテが行方不明に
・ハヤテが西沢さんの学校に登場、勢いで告白するが流される
・数日後あっさり再会、三千院家で働いている事を知る
・(トラにファーストキスを奪われる)
・バレンタインにヒナのアシストを受けて2度目の告白、答えは聞かず
・ヒナギク宅にて悲痛な想いを相談
・初めてのデートもどき、初めて会った時の事を思い出す
・夢の中でハヤテとホワイトデーの約束
・下田温泉へ特攻、途中でナギを拾って友情が芽生える
・ハヤテと自転車旅、幸せの絶頂   ←今ここ

西沢ストーリーはこんな所でしょうか。
単行本を注意深く読み返していると、西沢さんの動きの変移が中々面白いですね。
最初の告白でふられてから、物語が進めば進む程臆病になっていく感じ?
「つきあってもらえませんか」まで最初は言えていたのに、
途中からどんどん控えめになっていって
せめて友達でいられたら、現状が続けられたらなんて泣ける願望劣化でした。

西沢さんのシンボルでもある「普通」らしさも見つけられますね。
最初に勢いで告白しちゃうまでの期間は恋に恋してるような雰囲気です。
(友達以上恋人未満と自分で思ってる状態に満足していたであろうから)
多分恋愛に関する知識も普通でしょうから、
チャレンジして失敗するとどうなってしまうのかも解っている様子。
それだけに、見ていて痛々しさが伝わってくる程のキツい選択を続けてきたのでしょう。
<070226追記>
上記の「恋に恋してる」はハヤテ失踪時にリセットされていると解釈しています。
人間、失ってから大切さがわかるってもんですよ。
<ここまで追記>

そして臆病になっていった殻を破ったのが、今回の話だったのでしょうね。
ハヤテが自分の事を考えていてくれたということ(ホワイトデーの事)と、
ハヤテと笑いあえる、一緒にいられる時間が再びもらえたということ。
この2つがあれば西沢さんがかつての想い、望みを思い出すには十分。
きっと晴れ晴れとした西沢さんの心が、
今後の彼女の意識や行動を変えてくるはず。

この116話で、西沢さんは自分の中で大きな決着を付けました。
これ、多分ゴールでなくて(再)スタートを意味しているはずです。
迷いを振り切って自分を取り戻したんですからねぇ。
もしかしたらまた、
彼女は「愛されることも望む」アプローチをかけるようになるのかもしれません。

◇◇◇

今回は西沢さんのターン!だったこともあって、
彼女の非常に魅力的な描写が多かったように思います。
特に2ページ見開きの画と、最後のページの笑顔。
こりゃたまんねーっスよ!
この号で人気投票募集してたらサクかハムか悩み倒したぐらいっスよ!
いーなーホントに畜生。
幸せになって欲しいなー畜生。

見開きには本気でしてやられました。
日本人は桜が過剰に好きですしね。
狙い過ぎだろ健二郎。釣られ過ぎだろ私。

そういえば、西沢さんの本当のキーアイテムは、
プリクラ付きケータイではなくて母に買ってもらった自転車だったのかもしれませんね。
初めて会ったきっかけが自転車。
初デート(もどき)でも自転車。
勿論大きな転機となった今回も自転車。


○ヒナギクの話
西沢さんが幸せになっている頃、
一方生徒会長様は悩みっぱなしであった。

さて、フラグ消失!?とも判断出来かねない今回のヒナギク。
いきなりその雰囲気が強くなったのは、
・ヒナがハムにトスしたから
・同じ回でヒナが結論を出したっぽいから
みたいな点が出てきたからに他ありません。

でも私はフラグ消失では無いと判断しています。
ハヤテを西沢さんに誘導したのは、応援したからではなく
ただ単純にヒナギクの通すべきと感じた仁義だったのではないでしょうか。
よって、ヒナギクが結論を出した雰囲気ってのとは別の話なはずです。

確かにひっかかる所はあるんですけどね。
前回から「自分に正直に」ではなく「正しい道」と表現している所とか。
自分に正直になるなら答えは一択だろうけれど、
正しい道と言ってしまうと、モラルや遠慮も考慮範囲に入ってしまいます。

私は「正々堂々と立ち向かう」を選択すると予想しています。
ここで自分を殺して西沢さんを応援し続けてしまうようなら、
あの98話は一体なんだったんだって話になりますから。
一歩踏み出す勇気をもらったんじゃないか、ってねぇ。
故に、西沢さんに対してハヤテへの気持ちを正直に語ってしまいそうな気がします。
それがヒナギクらしさ、ってもんじゃない?


○ナギの話
気を許している相手にはかなり優しいと思われるお嬢さま。
相変わらず暴言吐きながら配慮しまくりですね。


○マリアの話
今回のエピソードでは必要な台詞を言う司会進行業務のみだったり、
世間知らずお嬢さまのオプションだったりとあまり良い所がないマリア。
メイド服を脱ぐとこうもスペックダウンしてしまうものなのでしょうか?
そろそろ休載措置を。どうか。


○ハヤテの話
流石鈍感帝王だ、ヒナギクに足踏まれたり直球で説明されない限りは気が効かないぜー!
この気が効かない男に物語は振り回されているのでしょうねぇ。


○「ラブコメ」の話
98話、116話はヒナギクと西沢さんにおける一旦のケリが付いた話でした。
いわゆるハヤテのごとく!のラブコメパートの山場。
この2つとヒナハム和解イベント(仲違いしてないけど)が、
非三千院家ラブコメパートの根幹になりそうですね。

何が言いたいのかというと、
もしかするとこのルートはここからあまり動かないのでは?という事。
3つのイベントを消化する事によって、
ヒナギクと西沢さんのキャラ設定が「色々あったけどハヤテの事が好き」
と納まってしまうのです。
いつだったか作者は「ラブコメはハヤテのごとく!の最重要パートではない」
みたいなニュアンスの発言をしていた気がします。
(ソースは思い出せない)
それを考えると、ヒナギクと西沢さんはキャラ紹介及びキャラ固定が終了して、
ようやく他のパートで安定して動かせるキャラになった、と解釈できます。
ヌルいラブコメ的要素ならいくらでもブチ込んでいける状態です。

残された地雷は前述したヒナ→ハムの釈明と、ヒナ→ハヤテの告白くらいですからね。
今後は終盤まで、もしかしたら連載終了まで、
大きなラブコメ話はあっても大きな状態遷移は無いのかもしれません。
フラグ消失もヒナハムの問題が解決すれば最後の最後辺りまで無さそう。

◇◇◇

ところで、この女性陣をさんざん振り回している天然ジゴロ、綾崎ハヤテ。
この男、恐ろしい事にフラグ立てやチェックポイントでは動きまくっているのに、
98話や今回のような山場ではほとんど動いていないんですよね。

この事から、一つの妙な仮定が生まれてきました。
「『ハヤテのごとく!』は、ハヤテに惹かれた人達が自己解決して
成長したり変化していく物語ではないか?」
これ。
ドラマや漫画でたまーに見られるタイプの流れですね。大概は1話完結モノ。
ヒナハム両方に対してハヤテは決定的なトスを上げているものの、
結論は提案せず、全て女性側の内部で答えが出ていますからね。

同様にナギやマリアも、ラブい要素が絡んでくるかは別として
同じような流れで自分自身を成長させるのかもしれません。
そしてその二人がこの状況を経験する時は、多分作品が正しい結末を迎える時。
私はこう考えて物語を見据えています。


バックステージ
第119回。

『どーまん せーまん 踊りまくりです。』
なぁ畑君、アイドルをマスターする動機もニコニコな動画じゃあるまいな?

単行本の修正点について、
『修正といえばこちらは過去最大級。どことはあえて言いません。
ヒントは第九巻に載っている第十巻の予告です。よーく、ご覧ください。』
とのコメント。
これを見て、9巻巻末の10巻予告(つまりサンデー掲載時)と、
10巻の2ページ見開きシーンを見比べてみました。
・・・・・・スゲェ!背景ほとんど全部描き変わってやがるよ!
学校の敷地が広くなって学校らしい建物に変わって、奥の夜景レベルもアップだよ!
スゲェ、スゲェよS君!

西沢エンド、展開、見開き、エセ最終回については次の項で。


○第116話の印象及び問題点
タイトルコールや扉を撤廃してまで今回使われた演出、エセ最終回。
これは非常に好感を持ちました。
西沢エンドって結構アリだと思うんですよ。
いっそこのまま終わってしまっても構わないくらい・・・
もといこんな終わり方があっても良いと思ったくらいに。
子供の頃から強烈な不幸に見舞われてきたハヤテにとって、
普通な幸せを与えることはシチュエーションとして最大級の報い。
そのパートナーに西沢さん。
うん、ラブコメエンドならば一番の相性を誇っているに違いない。
最後のページの二人の笑顔とか最強です。

『たとえばこの漫画が西沢さんがヒロインの少女漫画なら
もう少しいじってこのまま最終回というのもアリだったかもしれません。』
とBSで言われているだけあって、
展開そのものは非常に少女漫画い印象がありました。

◇◇◇

見開きは思い入れの強さ。遂に作者の言質を手に入れたぞ!
と、まぁそれは置いといて、この人の描く漫画は非常にノベルゲーっぽい。
(でもノベルゲーは街ぐらいしかやった事ないのでしったかぶりごめんなさい)
異常なまでにマルチタスク・クロスオーバーを好むし、
思い入れの強いシーンは見開きって、それ、回想&CGモードだろう?

連載が終わったら全ての見開きをカラーにしてほしいなーなんて、
贅沢な望みが頭に浮かんでいる。

◇◇◇

今回は西沢さんの第1ステージ総決算でしたが、
正直説明やらシーンが色々足りない印象は湧いてきましたね。
98話はヒナギクルートに対して他を寄り道していたのに、
今回は特別な旅行エピソードに西沢さんルートを寄り道させた感じ。
この雰囲気が急いでいるムードに拍車をかけています。

足りなさを感じる最たるものは、西沢さんが欲しかったものを思い出す前後。
今回で一番大切な部分です。
98話ではヒナギクの過去回想や想いをモノローグや説明で逐一補完されていました。
しかし、今回は絵を差し込んだだけで、後は自問自答程度。
読者は西沢さんの「変化」を、過去の長い西沢ストーリーから察する必要があったのです。
これは結構難易度の高い事じゃないでしょうか?
(何を十分もらったかぐらいは察しがつくだろうけど)
作品としては正しく消化されていても、
週刊連載漫画としてはここをもうちょっと示しておく必要があったように思います。
ページ数自体も変化が起きるシーンは4ページ程度しか無かったですしね。


○次回について
次回のハヤテはセンターカラー?
二週連続カラーだそうです。大丈夫かこのワーカーホリック。

『ついに温泉に到着したご一行!
カラーで温泉!とご期待通りの展開になるや否や!?』
ちょっ 温泉じゃねぇのかコラァ!
次々回が温泉カラーというフリなんだな?そうなんだな?
そう断定すると、次回はどんな話突っ込んでくるのか予想がつきません。
もし三千院家エピが来るにしても温泉の後な筈・・・


豪華組み立て付録でひな祭り記念「スペシャルひな壇」があるそうです。
ああ、以前あったガッシュのバルカン300みたいなやつな。


○余談
今週は山形出張やbeatmania新作稼動で必死でした。
そんな状態で普段の2倍近く書いてしまってもう限界です。
それでも半分くらいは構想の時点で削ってしまったのさ。

今回はヨソの感想も楽しそうなので、この後色々と巡回してみようと思います。

結局10巻記事書けてねーや。


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2007年12号 現在、柱育成中。 -後-
ハヤテのごとく!116話「あなたがわたしにくれたもの」