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彼女、西沢歩は普通の子だった。
普通の家庭で育ち、普通の人生を送ってきた。
そう、綾崎ハヤテと出会うまでは・・・。

彼女の人生の歯車が狂い出したのは彼と出合ってからなのは間違いないだろう。
時には綾崎ハヤテの不幸に巻き込まれ、
時には三千院ナギと共に狙われる。
最早普通とは呼べない修羅の道を歩んでいるのだ。
走れ西沢さん!主に伊豆の方角へ!


少年サンデー2007年10号分の記事です。


『彼女が選んだフレームは普通
第114話「走れ!正直者じゃなくても」』


彼女が普通の子じゃなかったとしても、
ねんがんの「おもいびととのプリクラ」をてにいれたぞ!
となれば、普通のフレームを選ぶと思うのです。
永久保存用ってのはそんなもんです。
ときめくメモリアルです。


○早期回収されたナギの話
ナギは予想以上に早いタイミングで回収されました。
やったぜハヤテが回収するのが本命と予想していた私の思惑大ハズレ!
だってあのチャリのどこに二人乗るってのさ。
畑健二郎相手に絵を根拠として推理した私の惨敗ですか?

◇◇◇

この度めでたく二組のコンビが出来た訳で、
それぞれの動きに注目していきたい所です。
まずは一組目、ナギ&西沢さん。
劇中で言い合っている事はあれど、
二人きりでのタイマンモードに至ることはあまりありませんでした。

『この際だからハッキリ言っておくがハヤテは私のだからな!!』
『なんと言ってもハヤテは私の執事だからな。私のピンチには駆けつけるさ。』
お嬢さまパンチ打つ打つ。
それもそのはず、ハヤテに対して愛しちゃってる宣言を正式に行っているのは
このハム沢さんたった一人ですからねぇ。
ああ、でも明確に知っているのはハヤテ本人とヒナギクだけでしょうか。
それでも西沢さんが表現するミエミエの好意と女のカンってやつで
危険レーダーがビンビンに鳴り響いているのでしょう。

きっとナギが「恋のライバル」として警戒しているのはこの西沢さんのみではないでしょうか。
敵と認めて防衛線はりまくりですからね。
大人ぶったお嬢さまと、少々精神年齢がアレな普通の人が競い合う姿は非常に絵になります。
しかし、単に敵というだけでは終わらないのがこの二人の関係。
西沢さんとラーメン屋で会った時には『うっさい!!ついてくんなバーカ!!』と言いつつも
ちゃっかりと自転車の後ろにくっついている。
悪態をついている割には、
『な!!なんだよ!!わ・・・私を一人置いて行っちゃうつもりだったのか!?』と必死の発言。
非常事態だからワラをも掴む勢い、というのも少なからずあるでしょうけれど、
ナギの西沢さんに対する信頼が垣間見えるシーンです。
引きこもりで人見知りの激しいお嬢さまが、
ここまで信頼してやり合える相手はごく少ないはず。
ハヤテを取り合っている間に、いつしか二人には好敵手と書いてライバルと読み、
強敵と書いて友と読むような関係が作られていったのでしょう。
今回の二人もいつぞやのカラオケ対決の二人も、実に楽しそうじゃないですか・・・。

余談ですがヒナギク(と一応マリア)は女としてのライバルと見ていそうです。
女の魅力で男(ハヤテ)を引き寄せてしまいそうだから一応警戒対象という。
ヒナギクの想いを知ったら、西沢さんと同じくらいにショックを受けてしまうかもしれんね。

◇◇◇

今週の大パッションシーン。
『だからその・・・!!あ・・・!!あ・・・ ありがとう・・・』
はい優勝!
釘宮ボイスで即再生!(最近得た知識)
前回からお嬢さまの評価がガンガンアップ中です。
第2回人気投票は是非こういったタイミングでね。


○案外旅行編のキーマンかもしれない西沢さんの話
今回はいきなりの過去回想からのスタート。
誰かが思い出す描写があった訳でもなく、
いきなり過去のシーンをブッ込むなんてらしくなくて驚きましたよ。
それだけに今回の扉絵には強烈な印象を与えられました。

『ハ・・・ハヤテ君!!一緒にプリクラ撮らない!?ね!!ほら記念にさ・・・!!』
『と!!とにかく一枚だけ!!一枚だけでいいからさ!!』
とかく彼女の努力は涙ぐましい。
想い続けていた時間が一番長いのは彼女だし、
「好き」の力が一番強いのは彼女ではないのかとさえ思ってしまうほど。
報われてほしいですよねぇ。
ちゅーかここまでされたら気付きなさいよ天然ジゴロ!
でも勝ち目が薄いのがまた泣けるんです。
物語の重要度でいえばナギが一番手。
出番の多さや決定的なシーンの数でいえばヒナギクが二番手。
アレな言い方をすればかませの更にかませな訳です。
ハヤテが借金を完済して、普通な幸せ人生を歩むなんて奇跡が起こればあるいは・・・。

◇◇◇

そんな過去が詰まった思い出の、いやさ魂のプリクラ付きケータイ。
ここで落としてしまったのはハヤテが拾うためのネタ振り?
ケータイをハヤテが見つけてプリクラに気付き、
ハヤテに何か考えさせる事が出来れば・・・ホワイトデーに一波乱起こせるかもしれない?
3月12日、13日の旅なのでホワイトデーもまとめられてしまうかもしれないと考えていましたが、
今回の西沢さんの台詞で
『ああもぉ!!ホワイトデーも近いっていうのに・・・!!』
といったものがあったので、
14日で仕切り直しも可能性高いのではと見ました。
実際現実にはハヤテと西沢さんはホワイトデーの話をしていませんからね。
もし今回ハヤテと西沢さんが会う事が出来れば、その約束が交わされるかもしれない。
会えずにナギを助けたお礼としてゲリラプレゼントって線も面白そうだけれど。

『どうしよう・・・会えるのは嬉しいけど私ジャージだよ・・・』
のコマの西沢さんの表情に今週のナンバーワン贈呈。


○別働隊年長組・マリアの話
衝撃?の新事実。マリアとヒナギクは前々から交流があったとのこと。
ああぁまた複雑に絡み合った設定に新たな一ページ!もう!もう健二郎!

雪路に似ているという心配な性質持ちのヒナパパに対して
『はは、相変わらず子供みたいな人ですねー。』とコメント。
・・・ここで、恐ろしい仮定を一つ挙げよう。
「実はマリアはヒナパパ&ママと同級生で、マリアさんじゅうななs」ウボァー

なんだかこの作品、ハヤテ・ナギ・マリアのとても深い所から全キャラに対して
何かしらの関係ベクトルが飛んでいそうで恐ろしい。
後半になって血の繋がり発覚なんて言われたら爆笑必至ですよ?

マリア様がつついてる、という事でマリアさんは生粋のアタッカー。
ヒナギクの深刻な悩みってのを一発ロックオンですよ!
『だ、大丈夫ですよ。女性の魅力というのはそんな発育とかはあまり・・・』
『な!!なんの話ですか!!ち!!違いますってそんな・・・!!』
『い・・・!!いえ、私は別に何も・・・』
別に何もって、今アンタ「発育」って言い切ったじゃないの。
マリアがこの事実に一瞬で気付いたのはアタッカーとしての才能か、
それとも自分も同じ悩みがあるからかどうかは定かではありません。
まだ矯正アイテムを使っていないというウラは取れていませんから。


○別働隊年長組・ヒナギクの話
ヒナパパは雪路と似ているという話が出ています。
確かヒナパパの職業は教師でしたっけ?
それを目指して雪路も教師になったってんなら、
雪路に一筋の可愛げを見出せそうな気がしてきたぜ?

ヒナギクは深刻な悩みがあって、旅に出たくなってしまったそうです。
スラリと美しいどこかの直線ラインに関してはついでのようです。
あくまでついで。
『その・・・恋愛絡みというか・・・!!』本命の理由はこれでした。
次のコマの回想でハヤテとの二人きり誕生日会だけが浮かびあがっているならまだしも、
西沢さんを応援宣言した事も思い出しているので深刻です。
気付けば爆弾持ちキャラばかりになっているハヤテのごとく!なのでした。
ヒナギクパートでハヤテとの話を進める為にはまずここの解決が必須ですね。
彼女の性格から考えても。

『友達・・・!!友達の話なんですが・・・・・・その・・・』
友達の恋愛話が原因で旅に出るなんて珍しいですねー
なんて台詞でマリアさんにいたぶってほしかった!
今回この二人の話は期待したほどのものではなく、
かなりライトなやり取りで納まっていましたね。


○疾風の如く移動中なハヤテの話
現在ハヤテは熱海へ向かって徒歩で移動中?
チャリで車をブチ抜く姿を作ればショートアニメDVDであったように
結構使われる割にサマになるんですけどねぇ。
既に西沢さんがチャリでチェイス中なので別手段を取ってくるかも。
久々に必殺技で高速移動しても良いかも。
最後の柱で徒歩って言われてますしね。

『お嬢さまを狙っている連中が、このチャンスを逃すとは思えないし・・・』
誰も予想だにしなかった事態が連中にとってのチャンス。
これをかぎつけるってどんな無敵集団ですか。


○ネタについての話
開き直った強引ネタは今後も暫く続くようです。
『我々殺し屋なんですけど、三千院ナギさんはどちらで?』
ここはナイス名乗りと言っておこう。

『特徴はツインテールって書いてるぞ。』
『う〜ん、でも両方ツインテールだしなー。』
『じゃ!!とりあえず両方いっとくか。』
お前らはギルバートと同レベルか。

ところでツインテールってのは一般に流通した単語ではなく、
いわゆるヲタ用語だそうですよ、畑先生


バックステージ
第117回。

アニメ化が近付いて更にボロボロになっているようです。
バックステージもやや短め。
そんな状態で命削りながらアイドルをマスターしてる場合じゃないよ!
確かにとんでもなくエロいようだけど!とかちつくちて!(ググれ)

『さてさて旅行もここからが本番!
西沢さん&ナギの激走自転車編。その一『出会い』です。
西沢さんとハヤテがプリクラを取るところから始まりどこに行き着くのか・・・・・・?』
その一とか言っちゃってるのでスゲェ長くなりそうな気がしてきました。
「しばらく」扉絵がないってのも何気に爆弾発言です。
このフリを見て・・・旅行中か14日にもう一度プリクラ撮ってもらえるってのはどうでしょうか。
西沢さんにとってはとてつもなく嬉しいプレゼントになるだろうし、
見てる側も救われる気分です。少なくとも少しの間は。

ショートアニメDVDのパケ絵とスティックポスター絵が公開されています。
ポスター絵・・・エロス!マリアさんエロス!
ブラひもがチラどころかモロな上に逆パンチラ(上が見えてるから)がエロス!
・・・だが一つ問題がある。
私、ショートアニメDVD記事を書いた時もこの絵は画像で提供されると思ってたんです。
しかしその正体はスティックポスター。
つまり。つまりだ。
こんなあられもない姿のマリアさんが簡単に見られる状態で発送されてくるかもって事だ!
特に親御さん名義で送った18歳未満の諸君には気をつけて頂きたい。
もしスティックがDVDケースの中にしまってないパターンで送られてきて、
それを開けられてしまったら・・・悲劇が起こる。
PS2ソフトのメモリーカード入れみたいな形で入ってたら安全なんですけどね。

今週は椎名高志先生のBS第15回も面白い事になっているので要チェキ。
アンタのさもしい根性には応えようと思うぜ!


○余談
単行本10巻発売まであと数日まで迫ってきました。
懸念は一つ。
10巻収録分で物凄くはづかしい記事を書いてしまったという事だ。

そういえば10巻には人気投票の回は入ってきませんね。
だから人気投票の解説は11巻に回されるのか。


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2007年10号 夏に青空、冬に白雪 -後-
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