漫画喫茶で漫画読んできましたよ。

○「オールド・ボーイ」1〜8巻(完結)作・土屋ガロン、画・峰岸信明
・あらすじ
男はある日突然拉致され、部屋の一室に軟禁される。
一体誰に、何の目的で拉致されたのかもわからぬまま、
「釈放」されたのは10年後。
その誰に、何故を解き明かす為に男は戦う決意をする。

・感想 / とても満足
10年拉致される、のポイントで既にトバしまくってますこの作品。
8巻全域に渡って、男の戦いが描かれています。
直接対決に至った後は正に震えるぜハート!燃え尽きるほどヒー・・・止めます。
男のアウトローな魅力、「敵」のあまりの強大さ、
そして男の10年を奪った理由。全てに引き込まれました。
作画共にほぼ満点を差し上げたいと思います。
作の人も画の人も別作品が知りたい。
この作品見て、金があれば本当に何でも出来るんじゃないかと
少々恐ろしくなったのでした。
唯一不満を挙げるとすれば、作中に催眠術が出てくるのですが、
それが強過ぎたこと。ううむ。
どうやらこれを原作とした映画が韓国で作られた様子?
2004年カンヌ映画祭グランプリですってよ!
3人映ってる中で右はちょっと演じきれない感じがしますが(;´Д`)
なんで5年水増ししてんですか。

ともあれ、これは傑作の域に達していると思いますよ。
これは推します。


○「五年生」1〜5巻(完結)木尾士目
・あらすじ
就職も決まり、後は卒業を待つだけ……。そんな平和な日々が、一瞬にして崩れ去った。『四年生』の明夫と芳乃(よしの)が学生と社会人に別れ、微妙に変わってくるふたりの関係。ライブ感覚恋愛論、新章の始まりです。
(Amazonからのコピペ)

・感想 / 満足
げんしけん書いてる人っていえば結構わかる人もいるでしょう。
ラヴ(下唇を噛もう)がテーマとなっている作品ですが・・・
これ読んで恋愛最高だね!と思える人はきっと希少。
二人の関係が崩れていくさまは素晴らしいとさえ感じるほど。
いや、鬱漫画じゃないから安心して下さいよ。
この人は生々しさを上手く表現してますねぇ。
しかし単に生々しくリアルというだけではなく、
そこに漫画的要素が効果的に融合されています。
五年生もげんしけんもね。
げんしけんの人がこんなん描いたのか!と最初は思いましたが、
最後には上のような上手さの理由で納得出来たのでした。

○「スキップ・ビート!」8〜10巻 仲村佳樹
「花とゆめ」で連載中
・あらすじ
高校にも行かず、幼馴染みの人気絶頂アイドルに尽くしてきたキョーコ。
しかし、散々利用された挙句に捨てられてしまう。
そしてキョーコは人生をかけて尽くしてきた男に、
人生をかけて復讐することを誓うのだった。
・・・芸能界で活躍し、見下すことを目標として。

・感想 / 満足
1〜7巻まで読ませてもらったら止まらなくなった作品です。
未読が溜まってきたので8〜10巻を一気に読んでみたのですよ。
非常にシリアスとギャグのメリハリが効いています。
ギャグの部分はなんかもう無茶苦茶描いてしまってますが、
シリアスな部分ではやや古い絵調(失礼)も手伝ってか
迫力さえ感じるシーンも度々。
キャラクターは個性豊か、表情豊かで、ビジュアルや喋りのような
うわっつらだけでない個性が表現されています。
(最近その絵や喋りだけインパクト最強な作が増えてますからねぇ)
キョーコの成長や復讐の手段だった芸能界(演技)に
魅入られていく姿にはグッときますよ。
サクセスストーリーな成長モノ好みの方なら大抵ハマりそうです。
今の花とゆめ系でも屈指の「読める漫画」ではないでしょうか。

○「THE 大市民」1〜3巻(全5巻) 柳沢きみお
「アッパーズ」で連載するも廃刊終了 ごく最近どこかで復活してたような?
・あらすじ
自分の人生は自分だけのものならば、
自分の生きたいように生きる
もし人生に失敗しても男なら笑って死んでいける!!

混迷を続ける21世界初頭。日本は、
そして日本人はダメになってしまったのか?
いいや、勝ち抜くことだけが大切ではない、ささやかながらも豊かな暮らし、そう、「大市民」としての生き方が、我々にはあるのだ!
デビュー以来30年、休むことを知らず描き続けてきた
柳沢きみお氏が贈る人生指南の書、ここに再生!!
(Amazonからのコピペ)

・感想 / 普通
もうあらすじでわかってもらえると思います。
筆者の最強独り善がり漫画ですよ!
今の日本がダメになったって?ハァ?バカじゃないの?
みたいな印象を持つ人は絶対読んじゃいけないと思います。
あとモーニングやらイブニングでいそうな絵なので
その時点で受け付けない人もいそうです。
主な内容は金をかけないささやかな料理レシピ、
(やたら「美味(うま)し!」を連呼する。 流行らせたいのか?)
今の日本は腐ってしまった論、そして人生の楽しみ方。
スンゲェ好きなように好きなことを描いてるオーラ満点です。
こんなの描いて生活していけたらそりゃ幸せだろうよ。
少々呆れかえる程に描き過ぎな部分も目につきますが、
たまーに無茶苦茶共感出来る部分もあったので
つい読む本が無くなってしまった後に手を出してしまいましたよ。
4、5巻も見つけたら多分読みそうです。一応。


ああ、クソ長くなってしまった。
結構良い作品に恵まれたのでこんな事に。
平日ではここまで書けんな。
しかし新しく3つも手ぇ出しといてハズレなかったのは幸運でした。